きみのこと、極甘にいじめたい。

だけど、素直って前からそういうとこあったよね。



でもドキドキさせられてばかりは、悔しいしつまんないし。



そんな今、外で稲妻が光った。



すぐ近くに落ちたような雷鳴がすぐにとどろく。




雷というのは、素直の弱点。


そして今日、この家の父と母は残業。



タイミング絶好調すぎ。


楽しい予感がしてきたね。




「り、り、りたぁああああ!!」



と案の定浴室のドア越しに叫び声が聞こえた。



白々しく「何?」と答える。



「雷が落ちたの!」


「うん、聞こえた」


「……早くお風呂あがって、お願い」


「……」



あー可愛い。



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