きみのこと、極甘にいじめたい。
お姫様抱っこで、素直の部屋のベッドに寝かせた。



部屋の電気を消して、廊下に出ようとしたとき。



「……理太、ごめん」


その声が後ろから聞こえて、戻ってみたけど、まだ寝てる。


なんだ、寝言?



「俺もごめんね」



――ちゅ。と頬にキスを落とすと、ぴくりと反応した。



……へー。


たぬき寝入りね。


俺の相手に、いい度胸だよね。



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