きみのこと、極甘にいじめたい。
思わず、ぽかんとしてしまう。
「はぁ?」
センスいいね。
いや、違う。待って。
「な、なんで、ほっぺにキス?」
「お詫びにチューっていうのは、よく聞くから」
「……。どこで聞いたの」
素直がスッと指さした先には、床に転がっている少女漫画たちだ。
最高の指南書、読んでるんだね。
「く、口は無理だからね! あたし、ファーストキスだから……!」
なにこいつ。まじなのかな。
ごくっと、唾をのみこむ俺の余裕なさを呪いたい。
「じゃあ理太、……行くよ?」
かちこちに固まった俺は、頬に、柔らかな感触をかんじた。
――ちゅ。
ドクンばクンゴトン。
心臓がやばい。
こうやって俺、あっさりと殺されるのかもしれない。
「はぁ?」
センスいいね。
いや、違う。待って。
「な、なんで、ほっぺにキス?」
「お詫びにチューっていうのは、よく聞くから」
「……。どこで聞いたの」
素直がスッと指さした先には、床に転がっている少女漫画たちだ。
最高の指南書、読んでるんだね。
「く、口は無理だからね! あたし、ファーストキスだから……!」
なにこいつ。まじなのかな。
ごくっと、唾をのみこむ俺の余裕なさを呪いたい。
「じゃあ理太、……行くよ?」
かちこちに固まった俺は、頬に、柔らかな感触をかんじた。
――ちゅ。
ドクンばクンゴトン。
心臓がやばい。
こうやって俺、あっさりと殺されるのかもしれない。