きみのこと、極甘にいじめたい。
もう二の舞は踏まないって、気合を入れて新しい中学に入った。



転校経験に養われたあたしの目は、教室に入って1時間もすれば、クラスのヒエラルキーを見抜けた。



なにかと得しそうで、理不尽に馬鹿にされない、ノリが合って、安全な……ヒエラルキーの上の方と仲良くする。



そうすると、自然と男子の友達も増えて、
……好きになりそうな人ができた。



けど、あたしは……前の失恋の経験から、なんとなく先が読めたんだ。




< 6 / 131 >

この作品をシェア

pagetop