きみのこと、極甘にいじめたい。
焼きあがったアップルパイをみんなで食べている間ものほほんとしてた……。


理太も「おいしい」って言ってくれてよかったなぁ。



それで、お父さんと麻子さんからプレゼントの現金が送られて。


あたしは……どうしようって悩んでる。


実は理太に欲しいプレゼントも聞いたんだ。


そしたら理太は、


『素直とふたりきりの時間』って答えるんだもん。



ふざけすぎて、全然参考にならなくて。


『欲しいものがないなら無しね』


と返しつつも、独断で選んで用意はしたんだ。


けど……、あたし小さい頃からよく言われたんだよね。



――プレゼントのセンスがない。



オチ担当って考えればそう言われるの全然よかったんだけど、もちろん本当は喜ばせたいし……。


ううーん……。



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