アメリカで誘拐された時の脱出方法！

ナイフを突き付けられたままあたしはアルフレッドの車に乗せられ、両手を縄で固く縛られてしまった。そして車はゆっくりと動き出す。

助けて……！！

声に出せない叫び声を上げても、この誘拐に気付く人は誰もいなかった。



四十分ほど車は走り、あたしは住宅街に連れて行かれる。

「逃げようとしたらわかるよね？いい子だもんね？」

ナイフを突き付けられ、あたしは恐怖で言葉が出なかったため、コクコクと首を縦に振って意思表示をする。アルフレッドは満足そうに笑い、あたしを車から下ろして家の中へと連れ込んだ。

「地下に行くよ」

アルフレッドに腕を掴まれ、無理やり歩かされる。まるで刑務所の囚人にでもなった気分。本当なら今頃、楽しくジェシカとキャンプのことを話していたはずなのに……！

隠されるように作られた地下への階段を一歩ずつ降りていく。階段を降りるたびに気温が下がっていくような気がした。

地下室は重そうな扉で閉ざされている。アルフレッドは楽しそうにポケットから鍵を取り出し、鍵穴をいじくる。ガチャンと大きな音がして鍵が外れた。