お隣さんは裏アリ王子
でも、そんなことどうでもいい。


楽しい、なにより、もっと水瀬君と一緒にいたい。


そう思いながら、2人で遊んだ。


「そろそろ、戻るか」


「うん」


ちょっとだけ、残念。


でも、2人で遊んだ時間に満足もしてる。


「あ、圭!おせーよ」


「ああ、わりぃ。今何時だ?」


「もう昼。腹減った」


確かに、お腹空いたかも。


「あ、真奈ちゃんのカーディガンここに置いてあるから」


如月君が教えてくれる。


直接渡さなかったのは、水瀬君のパーカーを着てるからかな。


「ありがと。ねえ、沙里奈は?」


「焼きそば買いに行った。ただ、やけに遅いな」


紗里奈って、毎年男の人に誘われるんだよね……。


基本、きっぱり断るからいつも男の人が諦めるのも早い。
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