お隣さんは裏アリ王子
「斗真も行っちまうし、おせーし。俺、荷物あるから動けねーし」
「ごめんね?」
「許さねぇ」
「許してよ……」
私は、途方に暮れてしまった。
「じゃあ、帰ったらその水着、ちゃんと着て見せろ」
「えっ?」
「いいのか?俺が今、ここで帰っても」
「やだっ。……わかったよ」
水瀬君に帰られるのは、嫌だ。
渋々承諾すると満足げな笑みを浮かべて、紗里奈たちが帰ってくるまでたわいない会話をした。
しばらくすると焼きそばが入ってるっぽい袋を持った如月君と目を真っ赤にした紗里奈が帰ってきた。
「お待たせ。はい、焼きそばね」
渡された焼きそばはまだ温かい。
あの人と遭遇した時には、焼きそばは持ってなかったから買いに行ってくれたんだろうな。
「ごめんね?」
「許さねぇ」
「許してよ……」
私は、途方に暮れてしまった。
「じゃあ、帰ったらその水着、ちゃんと着て見せろ」
「えっ?」
「いいのか?俺が今、ここで帰っても」
「やだっ。……わかったよ」
水瀬君に帰られるのは、嫌だ。
渋々承諾すると満足げな笑みを浮かべて、紗里奈たちが帰ってくるまでたわいない会話をした。
しばらくすると焼きそばが入ってるっぽい袋を持った如月君と目を真っ赤にした紗里奈が帰ってきた。
「お待たせ。はい、焼きそばね」
渡された焼きそばはまだ温かい。
あの人と遭遇した時には、焼きそばは持ってなかったから買いに行ってくれたんだろうな。