お隣さんは裏アリ王子
「ここで、少し話しましょう?」
そう言われ、目の前を見ると喫茶店だった。
レトロな感じで落ち着いた雰囲気。
うなずいて中に入ってみると、人はまばらで静かだった。
「じゃあ、自己紹介。私、水瀬七海(みなせななみ)、中3です」
苗字が一緒ってことは、やっぱり従兄妹なんだなあ。
「佐倉真奈、高2です」
同じように自己紹介するとその子の表情がどこか変わった。
「私が話したいって言った理由、わかるわよね?」
あ、作ってる雰囲気が消えた。
こっちが素なんだ。
「……水瀬君のこと」
そうつぶやいた。
「そう、圭君のこと」
わざわざ名前で呼んで復唱したところに気の強さを感じた。
そう言われ、目の前を見ると喫茶店だった。
レトロな感じで落ち着いた雰囲気。
うなずいて中に入ってみると、人はまばらで静かだった。
「じゃあ、自己紹介。私、水瀬七海(みなせななみ)、中3です」
苗字が一緒ってことは、やっぱり従兄妹なんだなあ。
「佐倉真奈、高2です」
同じように自己紹介するとその子の表情がどこか変わった。
「私が話したいって言った理由、わかるわよね?」
あ、作ってる雰囲気が消えた。
こっちが素なんだ。
「……水瀬君のこと」
そうつぶやいた。
「そう、圭君のこと」
わざわざ名前で呼んで復唱したところに気の強さを感じた。