お隣さんは裏アリ王子
しまった、やられた。


俺が話を聞いてないのをいいことにこいつ……。


話を聞いてなかった俺が悪いといえば悪い。


それに真奈は、あの男とまわるだろうし。


「そうか」


受け入れた。


七海と文化祭を一緒にまわること。


それからしばらくして、真奈と俺と山城と斗真だけが同じ部屋にいた。


真奈は、山城とまわるって聞いて七海の要求を受け入れたことを後悔した。


そこで七海に取り消しを頼むこともできず、俺たちは別々に行動を始めた。


「圭君、こっち!」


なぜか七海に腕を絡められていてグイグイ引っ張られる。


「七海、ちょっと落ち着け」


「やだー」


七海がこんなに楽しそうなとこ、久しぶりに見たな。
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