お隣さんは裏アリ王子
正直に話してるのがすっごい恥ずかしい。


「何、やきもち妬いたの?」


うっ……。


もう、いいや。


熱あるってことにして、いっぱい甘えちゃえ!


「そうだよ」


そう言いながら、水瀬君を引っ張ってベッドの上に乗せる。


「真奈……?」


水瀬君、焦ってる。


「七海さんだけずるい、だから今日は水瀬君は私のもの」


熱、ないかも。


全部がはっきりしてる。


「今日だけ、でいいのか?」


意地悪く笑った。


多分、熱下がってるのも気づいてるんだろうなあ。


「よくない。これからずうっと、水瀬君は私のもの」


「じゃあ、真奈も俺のものだよな?」


「うん……ん」
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