お隣さんは裏アリ王子
返事を聞いて、水瀬君はすぐにキスをしてくる。


「んん、はあ」


観覧車でした時みたいな、甘いキス。


「んん、みな、せ、くん」


「圭……って、呼んでよ。真奈」


唇が離れたと思うと、水瀬君はそう言う。


「あ……、け、圭……」


「ん、いいな。これからずっとそれな」


「えっ」


そんなの無理……。


「無理じゃない」


なんで考えてることわかるのー!


「ほら、もう一回」


「圭……」


恥ずかしい……。


「真奈」


そう言われ、またキスを落とされる。


「ねえ、真奈、このまま襲っていい?」


もう熱ないの、絶対バレてる。


「真奈……」


返事をしない私を見て、水瀬君……圭は、ベッドから降りようとする。
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