お隣さんは裏アリ王子
「そっか」


「それに、斗真があいつと一緒に食いたいって言うから」


水瀬君が紗里奈を指差して言う。


ああ、あの2人、仲良さそうだよね。


「ん、これうま」


お弁当を開けて私の作ったマカロニサラダを食べて水瀬君が言う。


「ふふ、良かった」


誰かから、美味しいって言ってもらえるの、いいなあ。


「楽しそうだな。2人とも」


そう言ったのは、如月君。


「そう?」


一気に雰囲気を変えて答えたのは、水瀬君。


ほんと、器用な人だなあ。


「うん。なんか弁当の感想言い合ってるけど、2人で同棲でもしてんの?」


うわー、当たらずとも遠からずって感じ。


「いいや。俺が料理苦手だから弁当作ってもらった。今日学食休みだし。佐倉さんとは、家隣だし」
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