お隣さんは裏アリ王子
「ねえ、ちょっといい？」


お弁当を食べようと、手を水道へ洗いに行っている時だった。


4人でお昼ご飯を食べたのは昨日。


水瀬君たちは、2人で今学食に行ってる。


大体、一緒にお昼ご飯なんて昨日だけだし。


「いいよね？」


さっきから詰め寄ってくるのは、たぶん先輩。


見た目、かなり派手な3人。


そして内容は昨日のお弁当のことかな。


「はい」


大人しくついていくことを決め、私は2人についていく。


紗里奈ごめん、お昼ご飯遅くなる。


心の中で手を合わせて謝る。


「ねえ、これ、どういうこと？」


連れてかれたのは屋上。


その3人のリーダーっぽい人から突き出されたのはスマホ。


私が水瀬君にお弁当を渡しているところが映った写真が画面に映し出されてる。
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