お隣さんは裏アリ王子
私の手首を掴んでる人が続けて言う。


「……」


もう一度無言で返す。


「はあ……。生意気ね!」


一回ため息をついたかと思うと、私を手を離すと同時に突き飛ばした。


「……っ」


「なんとか言ったらどうなのよ!」


怒った会長さんは、止まることを知らない。


まくしたてられ、私も我慢の限界が来た。


「なんで、水瀬君じゃなくてあなたが怒ってるの?水瀬君が嫌がってないのになんであなたが嫌がってるの?」


図星だったのか、私が発言したのが気に食わなかったのか。


会長さんは目を釣り上げた。


「黙りなさいよ!水瀬君は迷惑してんの!だから関わるのはやめなさいよ!」


蹴られた、お腹を思いっきり。
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