お隣さんは裏アリ王子
水瀬君に連れられてまた別の水着コーナーへ向かう。


「こんなのとかどう?」


黒の水着。


めちゃくちゃシンプル。


男の子の水着って選ぶとこ色くらいしかないじゃん。


「ん、いいよ」


水瀬君は、私が選んだ水着を持ってパーカーが売ってるコーナーに来た。


「何買うの?」


「真奈が着るパーカー。あんなのだけとか絶対無理」


水瀬君はさっそく私のパーカーを探す。


「これは?」


見せてくれたのは、薄手のロングカーディガン。


ピンクで私の水着のピンクと同じような濃さ。


「うん。かわいい」


「じゃあ、これな」


そう言うと水瀬君は、私のカーディガンを持ってお会計の方は向かった。


「あ、水着も貸せ」
< 99 / 231 >

この作品をシェア

pagetop