毒舌魔王の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「? なんです、急に」
「ううん。だってあんなに必要とされてるとか、藍田くんが頑張ってきたことの証拠でしょう。才能だけで努力もなくそこにいた人は、成績はあるかもしれないけど、功績は薄いものだと思うんだよ。部活に残ってくれ、は、藍田くんの功績の方だと思うんだ」
「………」
功績?
「長いこと、超がつくほど優秀な幼馴染の保護者してますから」
きっかけは、あいつらが俺を見つけてくれたことに始まるんだけど。
「ふふ、青春ねえ」
「そうですか」
そろそろ会話が面倒になってきて、適当に切った。
あーあ……これからは、頑張ってるあいつらを見ることしか出来ねえのか……。