毒舌魔王の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
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翌日の診察で、退院は三日後と決まった。
よかった、割と早い。
さっさと戻って勉強もしねーとだし。
でもまあ、リハビリのために病院に通わないといけないんだけど。
病室に戻って、家族と想美結にメッセージを送る。
家族は仕事の都合で診察に付き合うことが出来なかったから、向こうの都合ついたら電話が返ってくることになっている。
想美結は家に帰ってスマホ見たら気づくだろう。
……あいつのことだからその前にここに来るか。
あ、学校にも連絡しておかないと。
退院してもしばらくは松葉杖必要だから、学校でも使うことになるし。
部活の顧問にはメッセージを送っておいて、昼休みあたりに担任へは電話しておこう。
――コンコン、とドアが叩かれた。
部活の先生へのメッセージを打っていた指を止め、「どうぞ」と答える。
「失礼。藍田尚哉くん?」
入って来たのは、院内着に薄手のカーディガンを羽織った壮年の男性だった。
新垣のおじさんだ、と、理由はわからないけどそう思った。
「はい。藍田尚哉は僕です」
翌日の診察で、退院は三日後と決まった。
よかった、割と早い。
さっさと戻って勉強もしねーとだし。
でもまあ、リハビリのために病院に通わないといけないんだけど。
病室に戻って、家族と想美結にメッセージを送る。
家族は仕事の都合で診察に付き合うことが出来なかったから、向こうの都合ついたら電話が返ってくることになっている。
想美結は家に帰ってスマホ見たら気づくだろう。
……あいつのことだからその前にここに来るか。
あ、学校にも連絡しておかないと。
退院してもしばらくは松葉杖必要だから、学校でも使うことになるし。
部活の顧問にはメッセージを送っておいて、昼休みあたりに担任へは電話しておこう。
――コンコン、とドアが叩かれた。
部活の先生へのメッセージを打っていた指を止め、「どうぞ」と答える。
「失礼。藍田尚哉くん?」
入って来たのは、院内着に薄手のカーディガンを羽織った壮年の男性だった。
新垣のおじさんだ、と、理由はわからないけどそう思った。
「はい。藍田尚哉は僕です」