独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
そのまま瑞月くんの胸に顔を埋めたら。
瑞月くんの長い腕が背中に回ってきて、少しだけギュッて抱きしめてくれる。
こんな距離でドキドキしないわけなんかなくて。
誰だって好きな男の子に抱きしめられたらドキドキしちゃうもの。
幼なじみだからこの距離に慣れてるとか、そんなのまったくない。
「……ひよってほんと可愛いね」
その呼び方だって、瑞月くんだけが特別だよ。
瑞月くんにしか"ひよ"って呼ばれたくないの。
「ずるいよ、瑞月くん」
「俺はなんもずるくないよ。思ったことを素直に言ってるだけ」
って言いながら、ゴソゴソ瑞月くんの手が動き出していて。
「うっ……やだ、どこ触ってるの……っ」
「ひよがまたダメなことしてるから」
「な、何もしてないよ」
「してる。こんなスカート折って」
お腹から腰の周りで瑞月くんの手が動いて、ブラウスが少しだけ雑に捲られて。
「……俺いつも言ってるよね。こんな足出しちゃダメって」