独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
フツーに膝より少し上くらいなのに、瑞月くんはいつも短すぎって文句ばっかり。
「でも、みんなこれくらいの長さだよ?」
「みんなはよくても、ひよはダメ」
ほら、またそうやって特別みたいな言い方してくるから。
「他の男に見られたいの?」
「そ、そういうわけじゃないけど」
「んじゃ、俺の言うこと聞いて」
「うぅ」
「聞けるよね。ちゃんと長さ戻さないならひよの身体にイジワルするよ」
瑞月くんはわたしが言うことを聞かないと容赦しないの。
言葉どおりイジワルなことばっかりしてくるから。
「……陽依の気持ちいいとこあててあげよっか?」
「っ、」
耳元で囁かれる甘くて低い声。
その声と吐息を感じるだけで、身体が変な感じになってくる。
「耳とか……弱いもんね」
「う、や……っ」
耳たぶを優しく指で撫でて、反対側は瑞月くんのやわらかい唇で挟まれて。