独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。



隣に座ってる瑞月くんはボーッとしててまだ眠いみたいで、わたしの肩に頭を乗せて寝ようとしてる。


「んー……。ごはん食べるよりひよにくっついてるほうがいい」

甘えた瑞月くん発動。


2人でいるときとか、こうやって甘えてきたりする一面もあるからわたしの心臓は今日も今日とて忙しなく動いてる。



「ほーら、瑞月!!陽依ちゃんに引っ付いてないで朝ごはん食べちゃいなさい!」

小夜さんが声をかけても無視。


おまけにつまんないのか、わたしの髪の毛先を指に絡めてクルクル遊んでる。



「……ひよの髪ってさ、いつもいい匂いするね」

「そ、そうかな」


「うん。俺の好きな匂いする」


「み、瑞月くんもいつもいい匂いするよ」


柑橘系のさっぱりした香り。

いつも瑞月くんのそばにいるとふわっと鼻をくすぐって、だいすきな瑞月くんの香りだから覚えちゃう。


おまけにこの匂いがするだけで胸がキュウッてなっちゃうくらい。

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