独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。



ほどかれたリボンが、目の前でヒラヒラと落ちてくのが見えて。


あぁ、もうこれとっても危ない、逃してもらえないって思った直後。



「あら、誰かいるのかしら?」


甘い雰囲気に流されかけていたら、少し遠くから女の人の声が聞こえて。


養護教諭の先生が戻ってきたんだ……!


こ、これはかなりまずい……!


覆い被さってる瑞月くんと、組み敷かれてるわたし。

これって、つまりイケナイコトしてるってカーテン開けられた瞬間にバレる!


とりあえず事情を説明……って、そもそもどっちも病人じゃないから説明しようがない!


あわわ、どうしよう……!

バレるのを覚悟で、ギュッと目をつぶったら。



「あー……体調不良なんでベッド借りてます」


心臓バクバク。

緊張からゴクッと喉が鳴る。


このまま先生が納得してくれたら一件落着。


「そうなの?熱はあるのかしら?」

「測ってないんですけど、熱っぽいんで寝てていいですか?」

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