独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。



何回しても、キスには慣れなくて。

ペースに全然ついていけない。


「みつ、くん……っ」

どんなに呼んでも止まってくれないし、キスが深くなっていくだけ。


苦しくて、ちょっと顔を横に向けようとしても。


「……ダメ。キスに集中して」

「んん……っ」


簡単にもとに戻されて、ずっと塞がれたまま。

息苦しくて酸素を求めて口をあければ、このタイミングを待ってたように。


「っ、んっ……ぁ」


息を吸ったと同時に、熱が口の中に入り込んできてクラクラしてくる。


しだいに力が入らなくなってきて、グダッと抜けきって瑞月くんのほうへ倒れ込む。


乱れた息を瑞月くんの胸の中で整える。



「……隠してること、ちゃんと言って」


下からすくいあげるように、真っ直ぐ射抜くように見てくる。

この瞳につかまったら、嘘をついてもぜったい逃げられない。

< 208 / 394 >

この作品をシェア

pagetop