独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
「まあ、いま僕から話したことはぜんぶ事実だからね。男の部屋で2人っきりなんて、何かあってもおかしくないよっていうのは覚えておくといいよ」
思いっきり大きな爆弾を落として、嵐のように月希先輩は去っていった。
残されたわたしたちの間には当然重すぎるくらいの空気が漂ってるわけで。
「えっと、みつく……」
話そうとしたら、なんでか抱きしめられた。
怒ってると思ったのに、抱きしめ方がすごく優しい。
「……何してんの、俺の知らないとこで」
「ぅ、ごめんなさい……っ」
「なんでアイツの家なんかに行ってんの。ってか、どうなったらネックレス取られるわけ?」
「そ、それにはいろいろ事情があって……!」
数日前あった出来事を嘘なくちゃんと話した。
そもそもわたしが1人で治安の悪いところにいたのがいけなかったから、呆れられちゃうかもって思ったのに。
「……なんで、俺じゃなくてアイツが助けてんの」