独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
声が不満そう。
ただ、怒ってる感じはしない。
「……ってか、ひよがそんな危険な目に遭ってたの知らなかったし」
「ごめんね、話せなくて」
月希先輩とやましいことがあったわけじゃないけど、理由があったとはいえ2人っきりで男の人の部屋にあがっちゃったから。
さすがに呆れらると思ったけど。
「……なんもされてない?」
「え……?」
「ひよに声かけてきた男たちと、あとあの胡散臭い野郎」
「う、うん。何もされてないよ」
もしかして心配してくれてるの……?
わたし嘘ついて、隠そうとしてたのに、それに対しては何も言ってこなくて。
むしろ、心配してくれるなんて。
「……それならよかったけど。ってか、なんで俺に何も言わなかったわけ」
「だって、誤解されちゃうと思って。月希先輩が、2人っきりで男の人の部屋でいたら、何もなくても何もないなんて信じてもらえないよって言われて……」