独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
ここに来る車の中では、ずっと寝てたし。
機嫌が悪いのかなぁと思ったけど、天木くんいわく「どうせだったら陽依ちゃんと2人がよかったとか思ってるんだろうね」なんて。
「……なんでひよそんな可愛いの。俺の心臓止めたいの?」
「え、えっ!そ、そんなつもりはないよ!」
「……ひよはそーゆーつもりなくても、俺はひよの可愛さにやられてるよ」
ストレートにガンガン可愛いって言ってくるから、わたしの心臓も止まりそうなくらいだよ。
すると、この様子を見ていた天木くんが。
「瑞月、そんなセミみたいに陽依ちゃんに引っ付いてたら花火見れないよ?」
「薫うるさい黙って。ってか、俺の可愛いひよ見ないで」
「はいはい。もう花火上がるからこっち座ったほうがいいんじゃない?」
瑞月くんがベッタリ引っ付いたまま座ると。
今度は横からギューッと抱きついてくる。