独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
キスに夢中で気づかなかったけれど、急にお腹のあたりにヒヤッと冷たい空気が触れた。
「え……っ、や……っ」
自分の身体に目線を落としたら、浴衣の帯がほどかれて素肌が露わになってた。
急に恥ずかしさに襲われて、手で隠そうとしたけど、両手を押しつけられてできない。
キスより先、ほんとにしちゃうの……?
まだ正常な理性が残ってる。
ここで拒否しないとぜっだいダメ。
流れのままにしちゃったら後悔する。
頭の中でうるさいくらいに警告音が鳴り響いてる。
これ以上ダメって言わなきゃいけないのに。
「……もっと、ひよの可愛いとこ見せて」
「っ、」
色っぽい、熱っぽい瑞月くんのささやき。
それにぜんぶ呑み込まれそう。
堕としにかかるように、耳のあたりを攻めて。
吐息がかかって、腰のあたりがピクッと跳ねる。