独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
それは、つまり……。
「僕は冗談でもないし、からかって言ってるつもりもないよ。陽依ちゃんのこと1人の女の子として好きだよ」
びっくりしすぎて思考が停止寸前。
月希先輩がわたしを好き……?
え、いやいやそんな。
「だ、だから冗談やめてくださ……っ」
「さっきから違うって否定してるのになかなか頑固だね。じゃあ、態度で示したらいい?」
あっという間に体勢が崩れた。
ううん、正確に言うなら崩された。
肩をポンッと押されて、重心が後ろに倒れてそのまま身体がソファに沈んだ。
そして上に覆い被さってくる先輩。
「僕がこんなに好きって伝えてるのに全然受け取ってくれないなんて冷たいね」
「だ、だって先輩は、女の子なら誰でもいいんじゃない……んですか!」
忘れてないよ、ここで出会った頃から女遊びばっかりしてたこと。