独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
せっかくなので家族みんなで夜に星を見に行こうって。
星が綺麗に見えるスポットがペンションから少し離れた場所にあって、車で向かう予定だったらしいんだけど。
「その日ね、お父さんが夜に体調を崩しちゃってね。瑞月くんのお父さんもお酒飲んじゃってて、車の運転できる人が誰もいなくて。その日は結局星を見ることができなかったのよ」
なんでも、その当時のわたしは星を見に行くのをすごく楽しみにしていたらしくて、めちゃくちゃ駄々をこねて泣いてたらしい。
おまけに、その日は数年に一度しか見られない流星群が見れる日だったみたいで。
少しずつ昔の記憶をたどってみるけど、いまいちこの出来事が思い出せない。
瑞月くんたちの家族とは小さな頃からいろんな場所に出かけたり旅行したりしてるから、思い出が多すぎて覚えてないだけなのかな。