独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。



おまけに天木くんにたいして。


「……薫、今すぐ俺たちの前から消えて」

「相変わらず意味のわからないこと言うね」


「消えないならここから突き落とすよ」

「それは困るね。俺こんなところで瑞月に殺されるのは勘弁だよ」


瑞月くんはさっぱりよくわからないこと言ってるし、天木くんは動じることなく対応してるし。



「……どうせ陽依ちゃんが原因なんだろうけど。じゃあ、俺は先に行ってるから」



わ、わたしが原因??

はて、いったい何がどうして、こうなったんだろう?



「え、えと……瑞月く……」

「……こっちおいで」


聞こうとしたら、遮ってきたし、なんでかギュッて抱きついたまま近くの空き教室に連れ込まれちゃうし。


瑞月くんの行動がすべて予測不能すぎるよ!


扉がガラガラ閉まる音がして、おまけに鍵がガチャッとかけられて。

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