独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。



指先はちょうど鎖骨よりも下のほうをさしてて。


「……なんでキャミソール着てないの」

「キャミ、ソール……?」


パッと目線を下に落としたけど、空き教室の中が薄暗いせいで視界に映るのは真っ白な体操服。



「……なか、透けてる」

「へ……っ」


「……しっかり色まで見えてたんだけど」

「ふぇ!?」


あれ、あれれ。


そういえば、昨日の夜お風呂に入ってからキャミソール見当たらなくて。


朝ちゃんと着ていけばいいやと思って、そのままにしてたことすっかり忘れてた。



「……他の男が見てたらどーすんの」

「えっと、たぶん瑞月くんしか気づいてない……と思う」


「たぶんって。見たやついたら今すぐ消したいんだけど」


「だ、大丈夫だよ!ほら、わたしそんなナイスバディじゃないし!」


それに、瑞月くんに会うまで男の子に会ってないし、そんなに目立つあれでもないだろうし!

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