独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
「で、さっきから仏頂面してる瑞月は今日もご機嫌斜めなのかな?」
「……薫のどこが王子様なのか俺にはさっぱりわかんない。ってか、陽依と仲良さそうに喋ってんの意味わかんないし」
さっきからわたしがお屋敷に夢中になってる隣で、瑞月くんはムッとした顔をしてる。
せっかく4人でお菓子パーティーできるからってわたしがよろこんでるのに、瑞月くんは全然楽しそうじゃないの。
「彼氏になっても相変わらず心狭いね。どうせ不機嫌な理由も陽依ちゃんと2人で過ごせる休日を奪われたとか思ってるんでしょ?」
「薫にしては察しがいーじゃん。わかってんなら俺たち帰っていい?」
「それは無理だね。僕の可愛い彼女が陽依ちゃんとハロウィンパーティーするの楽しみにしてるから」
「はぁ……。ひよと2人で過ごせる時間減るとか無理、死ぬ」
隣を歩く瑞月くんは、わたしにベッタリ引っついてくるから歩きづらくて。
そんな様子を天木くんは笑いながら呆れて見てるし。