独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。



これじゃ、瑞月くんにいろんなところ触られちゃう。


触れられたところが、いちいち熱を持ち始めて心臓はドキドキバクバク、フル稼働。



「みつくんってばぁ……っ」

「あんまうるさいとひよの可愛い唇塞ぐよ」


グッと……至近距離に瑞月くんのちょっと怒った顔。


あぁ、ちょっとどころか、かなり怒ってるかも。


唇が触れるまで、あと数センチ。

真っ黒のきれいな瞳につかまったまま。



「……あんま無防備なことばっかしてると、本気で襲うよ」



ときどき……瑞月くんは暴走すると、とんでもないことを言い出すの。



「……他の男のものにされるくらいなら、俺がひよのぜんぶ奪ってあげるから」


「だ、誰のものにもならない……よ」


わたしの心はいつだって瑞月くんのもの。

ただ、瑞月くんの心がわたしのものになってくれないから。

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