独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
わたしがいちばん見たかったペンギンコーナーを通り過ぎて、奥に行くとメインの大きな水槽がある。
周りがぜんぶ水槽で囲まれてるから、少し薄暗くて自分まで水槽の中にいるような気になっちゃう。
それに、大きな魚から小さな可愛い魚まで、いろんなのが泳いでて思わず目で追いかけちゃう。
「あっ、瑞月くん見て!マンボウ泳いでるよ!」
さっきから、わたし1人だけハイテンションで魚たちを見てるけど、瑞月くんはフツーにいつもと変わらないテンション。
いや、そりゃ瑞月くんがこういうところではしゃぐようなタイプじゃないっていうのは知ってるけど。
「……ひよって小さい頃から変わんないね。こういうところ来るとはしゃぐとことか」
高校生にもなって落ち着きがないって思われてるのかな…。
「こ、子供っぽいのダメ、かな?」
「いや、フツーに可愛いなーって」