独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
こうして結局、瑞月くんが着ていたジャージを着させられて体育の授業に参加。
ジャージのサイズが合ってなくてブカブカ。
まるで雪だるまみたい。
それに、女の子たちの目っていうのは常にしっかりいろんなことを見ていて。
ごく一部の子たちからは、わたしが瑞月くんのジャージを着てるのが気に入らないって声も聞こえてくるし。
そしてお決まりのトドメのひとことが「幼なじみだからでしょ?そうじゃなきゃ、相手にされないって」
おまけにそれをわたしに聞こえるような声の大きさで言ってくるから、女の子はこわい。
幸花ちゃんは気にすることないよって声をかけてくれるし、こうやって言われるのは慣れたといえば慣れたけど。
まったく傷つかないわけでもなくて。
周りの言うとおり、瑞月くんがわたしにかまうのは、幼なじみだから。
幼なじみは特別。
このレッテルは……いつまでたってもはがれない。