独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。



***


「みつくーん!ほらしっかり歩ける?」

「んー……むりー。ひよにくっついてる」


旅館に戻った頃にはもう完全に酔いが回って、ふらふらの瑞月くんが出来あがっちゃってる。


おまけに、酔ってる瑞月くんはいつもより何倍も甘えん坊でとっても素直。


あと、まるで小さな子どもになったみたいで。


「ひよが一緒じゃなきゃ無理、死ぬ」


いや、これはいつもどおりかな。


大きな瑞月くんの身体を支えて歩きながら、なんとか部屋に到着。



「はい、部屋に着いたよ!奥にお布団敷いてあるから横になったほうがいいかな?」


「……ひよも一緒に横になって」


「わ、わたしはいいから!とりあえずお母さんたちに帰ってきたこと連絡しなきゃだし、お水とか持ってくるから!瑞月くんはお布団のほういって!」


ちょっと強めに言ったら、シュンと落ち込んだ様子で大人しくお布団へ。

< 373 / 394 >

この作品をシェア

pagetop