独占欲全開なモテ男子と、幼なじみ以上になっちゃいました。
瑞月くんとお泊まり。
季節はようやく春の終わりを告げて、緑が生い茂ってきた5月の上旬。
「陽依〜聞いてよ!今日ね、スーパーの福引でなんとびっくり温泉旅行を当てちゃってね!」
学校から帰ってきて早々、ハイテンションなお母さんからそんな報告。
「お母さん昔からクジ運いいじゃない!?しかもね、これペアで行けちゃうのよ!」
となると、間違いなく瑞月くん一家と行くつもりだと思う。
「それでね、小夜ちゃんたちを誘ってみたの!そしたらぜひ一緒に行こうって!」
「えっと、それは瑞月くんも行くの?」
「まさか〜!!だって平日だもの」
つまり……わたしと瑞月くんはお留守番ってこと?
「だから〜2人には悪いけど、ママたち明後日から3日間、家を空けることになるから!」
「えぇ……っ!まってまって、わたし3日間も1人でいないといけないの!?」
1日くらいだったら、なんとか乗り越えるつもりだったけど、3日間も1人はさびしすぎるよ!