強引なキミに振り回された結果、恋に落ちてしまいました。
残りの生徒が呼ばれていく中、まだ見ていなかった自分の解答用紙を開いてみる。
先生が褒めるほどの点数って……
そんな疑問を浮かべながら見た解答用紙の右上に書かれていたのは100の文字。
「……うそっ」
満点を取ったのなんて小学生以来のこと。
中学生の頃もなんだかんだミスをして、惜しくも98点とかでなかなか取ることができなかった点数。
丸しかない解答用紙に思わず笑みがこぼれそうになる。
「何ニヤニヤしてんの?」
「……なっ!?」
解答用紙を受け取ったあと、興味もなさそうに机に伏していた神風くんが顔だけこちらに向けてわたしを見ていた。
さっきまで寝てたのに、いつからこっちを見てたの?
よりにもよってこんな変な顔をしてしまっている時に。
「先生が褒めてたけど何点だったの?」
伏せていた体を上げて起きたかと思えば、身を乗り出してわたしのテストの点数を覗き見ようとしてくる神風くん。
「ちょっ……!」
「えー、ちょっと見るくらいいいじゃん」
そんなテストの点数なんて見せ合うものじゃ……