強引なキミに振り回された結果、恋に落ちてしまいました。



「じゃあそろそろ戻るね!また今度一緒に食べよー」


「うん、ありがと玲奈ちゃん」



やっぱり1人で食べるお弁当より、2人で食べるお弁当の方が美味しいよね。


教室に戻って行った玲奈ちゃんを見送ってから、わたしもお弁当箱を片付けて教室へ戻ることにした。



……よかった。



ちょっと不安だったんだ。


教室に戻ったらまた女の子たちがたくさんいて席につけないんじゃないかって。


教室には女の子もほとんど居なければ、神風くんも居なかった。



どこに行ったんだろう?

まぁ、この方が平和だしいいかな?



みんなが戻って来たのはお昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴ってから。



「神風くんどこに行っちゃったんだろうね?」


「全然見つからなかったよ……」



でも、神風くんだけは帰ってこなかった。



なんかあったのかな?



クラスの女の子たちは誰も神風くんの行方を知らないらしい。


誰もわからないなんて、神隠しみたい。


それから6時間目の授業まで神風くんは戻ってこなかった。




< 11 / 178 >

この作品をシェア

pagetop