強引なキミに振り回された結果、恋に落ちてしまいました。



「……買い出し?」


「そう!うちらで必要なものまとめるからよろしくねーっ」



わたしは買い出し係らしい。


学校祭委員の女の子にそう言われて、自分の係を知った。


今日はこれで話し合いは終了。


明日から本格的に学校祭準備が始まる。



学校祭準備かぁ……



本当ならその時間も楽しい時間なんだろうな。


わたしにはきっとわからないけど。


そういえば、今日は神風くんも教室にいた。


退屈な授業じゃなくて学校祭の話し合いだったか?


そうだよね、神風くんだって学校祭は楽しみだよね。


最近仲良さそうな男の子グループかいつも周りを囲んでいる女の子たちとか……きっと誰かと一緒に他のクラスをまわったりして楽しむんだろう。



いいなぁ、そういうの。



わたしも人生に一度は経験してみたかった。



「随分とつまらなさそうだね」



いつからわたしのことを見ていたのか。


神風くんが話しかけてきた。



「わたしは神風くんと違って友達もいないので」



まだ昨日のことについてモヤモヤしているわたしは、嫌味ったらしく答える。




< 28 / 178 >

この作品をシェア

pagetop