強引なキミに振り回された結果、恋に落ちてしまいました。
「……買い出し?」
「そう!うちらで必要なものまとめるからよろしくねーっ」
わたしは買い出し係らしい。
学校祭委員の女の子にそう言われて、自分の係を知った。
今日はこれで話し合いは終了。
明日から本格的に学校祭準備が始まる。
学校祭準備かぁ……
本当ならその時間も楽しい時間なんだろうな。
わたしにはきっとわからないけど。
そういえば、今日は神風くんも教室にいた。
退屈な授業じゃなくて学校祭の話し合いだったか?
そうだよね、神風くんだって学校祭は楽しみだよね。
最近仲良さそうな男の子グループかいつも周りを囲んでいる女の子たちとか……きっと誰かと一緒に他のクラスをまわったりして楽しむんだろう。
いいなぁ、そういうの。
わたしも人生に一度は経験してみたかった。
「随分とつまらなさそうだね」
いつからわたしのことを見ていたのか。
神風くんが話しかけてきた。
「わたしは神風くんと違って友達もいないので」
まだ昨日のことについてモヤモヤしているわたしは、嫌味ったらしく答える。