強引なキミに振り回された結果、恋に落ちてしまいました。



「はぁ」


「随分と大きなため息だね」


「あっ、玲奈ちゃん」



何とかやり過ごして迎えたお昼休み。


いつものように裏庭のベンチに座ってお弁当箱を広げていると、ポスンと隣に座った玲奈ちゃん。


一緒にお昼を食べるのは2週間ぶりくらいだろうか。



「なんかあったー?」



玲奈ちゃんは美味しそうな手作りサンドウィッチを頬張りながら、そんなことをわたしに問いかけてくる。


玲奈ちゃんはとても鋭い。



「うん、ちょっと……」


「もしかしてこれ?」



そう言って玲奈ちゃんが見せてくれたスマホの画面に映し出されていたのは、SNSにあげられたわたしと神風くんのツーショット。


噂がこんなに早く回っていたのはこのせいだったんだ。


それにしてもこんな写真いつ……



「やっぱり本当のことなんだ!朝からもう澪のことで話が盛り上がってたよ」



玲奈ちゃんは困り果てるわたしとは逆に、あははと笑っている。



「わたしは澪と神風くんお似合いだと思うけどなぁ」


「えぇっ……」




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