海先生のお悩み相談室
詩恩の場合
「先生こんにちは」
「おお、冬川くん」
黒瀬くんが出て行った直後、1年生の冬川くんが入ってきた。
彼は1年生の中でも、仲がいい生徒。
「どうしたの?」
「相談したいことがあったんですけど……もう時間ないですよね」
時計を見ると、長針は昼休み終了の5分前を指していた。
「あー、そうだね。ごめんね、放課後なら少し時間あるけど……」
「じゃあ放課後また来ます」
「了解」
◇
「失礼します」
「いらっしゃい」
放課後のチャイムが鳴って3分くらい経った後、冬川くんが保健室にやってきた。
「早速相談なんですけど」
「はい、何でしょうか」
「昔好きだった子が別人になっていたんです。どうやって話しかけたらいいでしょうか?」
お行儀よく椅子に座り、じっと目を見つめて口を開いた冬川くん。
「昔とどれくらい変わってたの?」
「……控えめで、ちょっとシャイで、大和撫子のような子だったのが、ガツガツ系のライオンみたいな女の子になってたんです」
彼は溜め息をついて残念そうに肩を落とした。
ラ、ライオン……⁉
一体彼女に何があったんだろうか……。
「おお、冬川くん」
黒瀬くんが出て行った直後、1年生の冬川くんが入ってきた。
彼は1年生の中でも、仲がいい生徒。
「どうしたの?」
「相談したいことがあったんですけど……もう時間ないですよね」
時計を見ると、長針は昼休み終了の5分前を指していた。
「あー、そうだね。ごめんね、放課後なら少し時間あるけど……」
「じゃあ放課後また来ます」
「了解」
◇
「失礼します」
「いらっしゃい」
放課後のチャイムが鳴って3分くらい経った後、冬川くんが保健室にやってきた。
「早速相談なんですけど」
「はい、何でしょうか」
「昔好きだった子が別人になっていたんです。どうやって話しかけたらいいでしょうか?」
お行儀よく椅子に座り、じっと目を見つめて口を開いた冬川くん。
「昔とどれくらい変わってたの?」
「……控えめで、ちょっとシャイで、大和撫子のような子だったのが、ガツガツ系のライオンみたいな女の子になってたんです」
彼は溜め息をついて残念そうに肩を落とした。
ラ、ライオン……⁉
一体彼女に何があったんだろうか……。