海先生のお悩み相談室
「えー! マジで⁉ あのうさぎメイドくんと⁉」
「うん。家族同士も仲いいらしくて、夏休みにみんなでキャンプに行ったって聞いた」
それと、クリスマスパーティーも黒瀬くん達とやるって言ってたもんな。
すると、
「家族同士……! それには敵わないよ……」
お、諦めてくれた。良かった。
「ドンマイ。まぁでも、友達にはなれそうだから話しておこうか?」
「いや、大丈夫……あのメイドくんに申し訳ないから……」
弱々しく返事をし、体育座りで膝に顔を埋めてしまった。
……ちょっとやりすぎたかな。
「いっそのこと、黒染めやめてみたら? 地毛が茶色なのは学校も知ってるんでしょ?」
「うん……でも余計怖がられそう」
中学生になるタイミングで髪を黒く染めた波瑠磨。
それまでは元気いっぱいだったのに、会う度に彼から笑顔が減って……見てるこっちも心を痛めたな。
「波瑠磨が小学生の頃……『顔は嫌いだけど、この髪色は大好きなんだ!』って、言ってたんだよ」
「そんなこと言ってたっけ……」
「あの頃はすごく生き生きしてた。でも今は……少し生きづらそうな顔してる」
そう言った途端、彼の目から涙がこぼれて、
「俺……これ以上自分を偽りたくない……」
涙が溢れ出した彼をそっと抱き寄せ、落ち着くまで背中をさすり続けた。
「うん。家族同士も仲いいらしくて、夏休みにみんなでキャンプに行ったって聞いた」
それと、クリスマスパーティーも黒瀬くん達とやるって言ってたもんな。
すると、
「家族同士……! それには敵わないよ……」
お、諦めてくれた。良かった。
「ドンマイ。まぁでも、友達にはなれそうだから話しておこうか?」
「いや、大丈夫……あのメイドくんに申し訳ないから……」
弱々しく返事をし、体育座りで膝に顔を埋めてしまった。
……ちょっとやりすぎたかな。
「いっそのこと、黒染めやめてみたら? 地毛が茶色なのは学校も知ってるんでしょ?」
「うん……でも余計怖がられそう」
中学生になるタイミングで髪を黒く染めた波瑠磨。
それまでは元気いっぱいだったのに、会う度に彼から笑顔が減って……見てるこっちも心を痛めたな。
「波瑠磨が小学生の頃……『顔は嫌いだけど、この髪色は大好きなんだ!』って、言ってたんだよ」
「そんなこと言ってたっけ……」
「あの頃はすごく生き生きしてた。でも今は……少し生きづらそうな顔してる」
そう言った途端、彼の目から涙がこぼれて、
「俺……これ以上自分を偽りたくない……」
涙が溢れ出した彼をそっと抱き寄せ、落ち着くまで背中をさすり続けた。