永遠の誓い(仮)

預言の国、クロス・ロード国





丘を出発して四日程でクロス・ロード国の首都、クロウに着いた。



クロウは今まで見てきたどこの街よりも美しく、賑わっていた。しかし、やはり李胡は顔を上げられずノインは街を楽しむことなくそのままどこかへ馬を進ませた。



しばらく馬を進ませると目の前に現れたのは、大きくて白く美しいヨーロッパ風のお城だった。


ジゼルはぽかんとしている。
もちろんあたしも開いた口がふさがらない状態だ。ノインはそんな二人を見て笑いを堪えている。





「…ノイン??あたしをどうしてここに連れて来たの??」



瞳の色のことを忘れたのか、李胡はノインと目を合わせて話していた。


「ここで李胡が知りたがってた話をするんだ。何も怖がることはない。ここは安全だから。」



「それは当たり前だ。つーか、ノイン、お前は何者だ??ここに勤める騎士なのか??」



途中で話に割り込んできたジゼルは軽く冷や汗をかいていた。

そんなジゼルを見て李胡は心配したけれど気づいた時にはジゼルは既に姿を消していた。



「中に入れば嫌でもわかることだ。」



そう言ってノインとあたしを乗せた馬は城の中に入って行った。








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