永遠の誓い(仮)
「預言の話はわかったけれど、あたしはそのリノルって娘じゃないと思う。」
「李胡しかいないんだ。李胡が現れた丘は預言に出て来る丘のことなんだ。それに李胡が現れたのは月が光を放った3日後だった。
それは預言に記されていたリノルの現れる時間と同じなんだ。
だから李胡としか考えられないんだ。」
「それでもあたしは自分がリノルだとは思えない…。この世界に来てあたしに起きた変化は瞳の色が変わっただけ……。
あたしは自分がリノルだって信じない!!…信じられないよ!!」
ノインが困った顔になった。
この世界にきて何も知らないあたしに手取り足取り優しく教えてくれたのはノインだった。
あたしはノインにそんな顔をさせたいわけじゃない……。
「ゴメンね、ノイン…。そんな顔しないで??ノインを傷つけたいわけじゃないの…。
ただいきなりだったし『お前がリノルだ』って言われて頭が混乱しているの…。ゴメンね…。」
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