永遠の誓い(仮)





―――バッシャーンッ!!―――



不意に水の中に何かが落ちる音がしたかと思えば、次の瞬間、ノインは剣を音のする方に向けあたしを庇うように背中に隠した。



どうやら音がしたのは噴水からのようで、ノインはゆっくりと噴水に近づいて行く。



あたしはついじれったくてヒョイっとノインの後から顔を出して中を覗き込んだ。


そこには、白黒の物体。


それから赤いものが流れ出し水を赤に染めていた。あたしはそれが血だとわかった瞬間、ノインを押しのけそれらを水からひきあげた。


ひきあげたものは白と黒の仔犬ぐらいの丸っこい生き物だった。二匹はまだ絡み合ってお互いを傷つけ合っていた。


二匹を引き離すと互い腕を伸ばしまだ傷つけようとしていたが諦めたのか唸り声をあげ睨み合いを続けている。



あたしは二匹を冷静にするためもう一度水の中に落とした。落とされた二匹は冷静になったのかあたしをポカンと見つめていた。






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