永遠の誓い(仮)




「あの二匹は聖獣だ。黒いのがデスティラーといって闇と黒の魔術を操り、白いのがライフィーといって光と白魔術を操る。

まるっきり反対な二つの獣は犬猿の仲でいがみ合ってるらしい。」



「―…ノイン、この光景を見てそんなこと信じられないよ…―」



李胡の視線の先には、ほほえましい仲良くじゃれあう白と黒の獣。



「―…俺も信じられないけど、そうらしいよ??それによっぽどのことがない限り人前には姿を現さないし、人間が嫌いだとも書かれていた……、だがそれも信じられないな…。」




ノインの視線の先には二匹に引っ張られて行く李胡の姿。どう考えても懐いてるとしか考えられない光景だ。



「聖獣が懐くのは王位継承者だけって書物に書かれてたけど、あれもウソ…?」



ちょっとスネて下を向くと二つのくりくりした瞳と目が合った。


クゥンと鳴き声を出して李胡と同様に引っ張られて李胡の隣に座らせられた。



二匹は、二人を並ばせた後目の前に仲良く並んで同時に頭を垂れた。



あたしはビックリして言葉が出ない。そんなあたしにノインは



「頭を垂れたのは名を授けてほしいから。名を授ければ俺らは正式に彼らの主となるんだ。」






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