永遠の誓い(仮)
あたしのために準備された部屋は素晴らしいと言う言葉しかなかった。
清潔感の漂う広い部屋。
どれも高価で質の良い調度品に、触り心地の良い色鮮やかな綺麗なドレス。
どれもあたしには勿体ない物ばかりだった。
「――…これをあたしは使えないよ……。あたしはただの17歳の女の子でしかないわ……。レイラのような姫でもない。」
「――…だからこれらは使えないよ……。」
あたしの言葉に、ノインとレイラは唖然としていた。レイラがあたしに何度も話したが、あたしは使うとは言わなかった。
そんなあたしに痺れを切らしたのかノインが―…
「―…何をためらってるんだ??李胡はこれらの物を嫌でも使ってもらわなければならないよ。
それにレイラは李胡が気に入ってる、だからレイラは快く準備することを了承したんだ。使って、レイラと仲良くしてやって??」
ノインに言われてレイラを見るとレイラは顔をピンクに染めていた。
まだ納得はしてないけど、とりあえずノインとレイラの好意に甘えることにした。
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