遠い記憶
そしてその年の冬。

朝食の時間になっても中々起きて来ないお義父さんを部屋へ起こし行くと、既に冷たくなっていた。

急いで、近所の内科のお医者さんに来てもらい。
診断してもらったら、急性心筋梗塞による心不全と言われた…

俺も美紀も、呆然としばらくお義父さんの枕元で座っていたが、
お医者さんから今後の手続きなどを聞き、
慌ててサブと丈と石川さんに電話した。

フランスの良介にも電話して優一と一緒に帰国するように頼んだ。
< 110 / 134 >

この作品をシェア

pagetop