遠い記憶
「いいえ、今日は、大学でも優秀な圭介さんを我が社に入社していただきたく、お願いに伺いました。 
三郎と一緒に 入社して貰えないかと思いまして…」

「佐伯コーポレーションの社長さん自ら、うちの圭介をですか? 
オイ、圭介。
サブちゃんとそんな話になってるのか?」

「え、サブとはそんな話は何もしてないよ!」

「ハイ。三郎には昨日、うちの会社に入るよう話をしたところ、
圭介君は物事を見抜く才能があるから、
圭介君が採用試験受ける会社を三郎も受けるらしく…
圭介君を採用すれば、必ず佐伯コーポレーションのプラスになると言いまして…
圭介君が入社するなら三郎も入社するそうです。」

「圭介、
サブちゃんのお父さんが、こうやって頭下げて下さってるんだ。
サブちゃんと一緒に一流の大企業で、頑張ってみたらどうだ?」

「あの〜私なんかでも大丈夫ですか?」

「もちろん!国立大学で、成績も優秀!
三郎からも、圭介君の人柄も聞いています!
是非、我が社に来て下さい。
直ぐに内定書を出しますから!」

「サブと一緒なら、安心だし、ハイ。
宜しくお願いします。」
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